虚構のアイランド


ほぼ毎日2本ずつ更新します。
下からお読みください。


後日まとめて掲載します。

無断転載はおやめください。

記事一覧

  • その458

    20240127(土)06:26
    医務室へのお見舞いは2時間程度で切り上げた。
    ネロは数日で医務室から基地内の自分の個室へ戻れた。

    虚像獣の出現は意外にも、全然起きなかった。
    ネロは順調に元気に過ごしていた。

    アイランド13

  • その457

    20240127(土)06:20
    ネロとは司令室で話題になりかけた彼の秘密には触れず、穏やかな会話で彼の心を落ち着かせた。
    18になるのに子供っぽい男性の隊員は、揶揄うのが好きなラウトさんとちょっとしたケンカになる。
    加熱しないように、アージンさんが2人を宥める役割を担った。

    アイランド13

  • その456

    20240126(金)06:25
    ボーデンさんが医師と相談している以外に、ネロの周りで変化はなかった。
    かなり小声で話しているので、内容としてはシークレットな部分が含まれているのだろう。

    私は訝しんだが、関われないと思い込んで、病床のネロと向き合った。

    アイランド13

  • その455

    20240126(金)06:20
    ★★★
    医務室でのネロの状態は、回復していた。
    ラウトさんが軽く揶揄ってもブーブー言い返せていた。
    普通のネロに、戻ってきていた。
    戦闘前と黄色のロボの接近時とは、対照的だった。

    アイランド13

  • その454

    20240125(木)06:41
    医務室に運ばれたネロだったが、面会謝絶の時間が終わったと、医師から告げられた。
    つまり、お見舞いで顔を合わせる事ができる。

    私達パイロット部隊は彼を励ます為に、ネロが休んでいる医務室へ向かった。

    アイランド13

  • その453

    20240125(木)06:37
    それまではお預けだ、と総指揮官が述べた。
    私は胸を撫で下ろした。
    ネロに許可を得ていないのに、勝手に秘密を打ち明けにくかったから。

    その数分後に、解散の指示が出された。

    アイランド13

  • その452

    20240124(水)11:08
    総指揮官という[サウザンズ]のトップの立場らしく、冷静さはすぐに取り戻した。

    「流石に時期尚早ではあるな…。ネロの件に関しては、今は詮索を止めておこう。」
    「いいのか?」
    「いずれにせよ、来たるべき時が来る。」

    アイランド13

  • その451

    20240124(水)11:01
    私達パイロット部隊も、知るべき情報と知っては行けない秘密の2種類がある。
    アージンさんはネロの件について、後者の意味合いでストップを請うたのだ。

    請求された側の総指揮官は、バツの悪そうな表情を示した。

    アイランド13

  • その450

    20240123(火)06:29
    総指揮官が、答えを知っている…?

    「いやいやお前、その答えを知りたいから、俺達は聞いているんだよ!」
    ラウトさんがアージンさんへツッコミを入れた。
    ラウトさんの言いたい事もわかる。
    報告業務とは、秘密の共有も兼ねている。

    アイランド13

  • その449

    20240123(火)06:24
    より詰められるように言われたアージンさんだったが、彼はここでも平常心を忘れずにいた。

    「下手にネロを詮索すると、かえって彼を傷つけてしまうおそれがあります。
    それに…俺が話さずとも、指揮官はご存知ではないのですか?」

    アイランド13