虚構のアイランド


ほぼ毎日2本ずつ更新します。
下からお読みください。


後日まとめて掲載します。

無断転載はおやめください。

記事一覧

  • その468

    20240201(木)06:20
    実際、私の答えは正解だった。

    「そう、なんだけどよ…。燃華。」
    「いいよ。私、パイロット部隊や総指揮官には黙っているから。」
    あの報告業務は、アージンさんが遮ったおかげもあるが。

    アイランド13

  • その467

    20240201(木)06:15
    解決してネロに元気が戻ればいいと願って。

    「まだ、彼の事で引っかかるの?」
    私は聞いた。
    ネロが現在悩んでいる問題といえば、《一ノ宮輝》関連しかないと思って。

    アイランド13

  • その466

    20240131(水)11:07
    「それでいいよ。俺、燃華が買ってくる食べ物好きだし。」
    「好き嫌いがないのは、本当に助かるんだけどね。」
    まあ、全く食べないよりは、マシである。

    彼の内に秘めたモヤモヤを解消するのが、先決である。

    アイランド13

  • その465

    20240131(水)11:01
    「じゃあ…私、適当に栄養補給できる食べ物を持ってきてあげるから、それを食べてくれる?」
    私はこう提案した。
    もちろん、選ぶ以上はネロが好みそうな食べ物にするつもりだが。
    どんな事があっても、食事を欠かしてはいけない。

    アイランド13

  • その464

    20240130(火)06:14
    言葉も表情に合わせて紡いでいた。
    「別に、後でもいいよ。」
    「ネロは基地内で過ごしているんでしょ?食堂行けなかったらごはん抜きになるわよ?」
    「1日ぐらい、抜いてもいいや。」
    完全に拒食の反応を示した。
    これは、別の策を取らないといけない。

    アイランド13

  • その463

    20240130(火)06:09
    「ネロ?ご飯はどうするの?」
    心配だった私は彼に聞いた。
    もしネロが頷いたなら、食堂で一緒に食べようと誘うつもりだった。

    だが、彼は首を縦に振りそうに見えない。
    個室に入った時から、彼の表情は曇りがちだった。

    アイランド13

  • その462

    20240129(月)11:53
    基地の外に住処を借りている私とは違い、ネロには特段の事情のため基地内で生活を送っている。
    食堂のご飯が食べられなければ、十分に腹が満たせないだろう。
    パイロットは身体が資本だ。
    栄養が行き届かないと、もしもの時に彼は倒れてしまう。

    アイランド13

  • その461

    20240129(月)11:48
    私も他に用事はなかったので、演習の後にネロの部屋を訪れた。
    時刻は《17:00》を過ぎていた。
    基地内の食堂は開いているが、《19:00》でラストオーダーになる。
    食事を済ませたいなら、今から食堂に向かえばいいのだが。

    アイランド13

  • その460

    20240128(日)06:34
    根本的な解決には至っていない。
    改めてそう思えたのは、ネロに呼び出しをくらってからだった。

    ネロは私に、自分の部屋に来てくれと頼んだ。
    パイロット部隊での集会が終わってすぐに。

    アイランド13

  • その459

    20240128(日)06:29
    多分、今までの時間は全部杞憂だった。
    それでもう終わりかもしれない。

    ところが、虚像獣の出現が減って、束の間の平和を過ごしていたから…気の緩みが出てしまっていた。

    アイランド13