虚構のアイランド


ほぼ毎日2本ずつ更新します。
下からお読みください。


後日まとめて掲載します。

無断転載はおやめください。

記事一覧

  • その508

    20240221(水)07:11
    私が、彼に元気を取り戻すように説得しなくては。

    「大丈夫。輝を発見すれば脱出するから。必ず、うまくいくよう頑張るから。
    ネロは安心して、ここで待ってて。」
    ネロと向き合って、彼の両肩に手を置いた。

    アイランド14

  • その507

    20240221(水)07:07
    潜入には私が、後方のサポートにはネロが役割を担う事に決まった。
    この決定に、ネロも了承した。

    やはり、まだ彼には不穏な思いを募らせている。
    気持ちはわかるが、このままではいつまで経っても前進しない。

    アイランド14

  • その506

    20240220(火)06:37
    幼い頃から正規軍で訓練を受けた(ネロもそうかもしれないが…)影響で、顔に出さないよう教わってきた。
    こっそり潜入して、予定のルートを辿る場合でも、予想外の事態は発生する。
    その時に驚愕の反応をせず、別の手段に切り替える機敏さが必要だ。

    アイランド14

  • その505

    20240220(火)06:32
    幼稚さが態度に出やすいネロは、感情表現が豊かである。
    隠密な行動では、敵の陣営に見抜かれて失敗に終わる可能性が高くなる。

    逆に彼より2歳年上の私は、感情表現を抑制できるタイプだ。

    アイランド14

  • その504

    20240219(月)10:07
    今から実行に移る作戦は、ネロのひと言から始まった。
    潜入行動をさせるなら、言い出しっぺのネロがやるべきだろう。

    しかし、年齢の割に子供っぽいネロに、隠密な仕事は厳しい。

    アイランド14

  • その503

    20240219(月)10:02
    「いい?ネロ。ここからは私が陸に出て侵入するわ。
    ネロは私のサポートを頼むね。
    ただ、危険を察した時は、すぐに逃げるのよ?」
    「燃華。大丈夫なのか?」
    ネロが様子を伺うように言った。

    アイランド14

  • その502

    20240218(日)06:12
    ここから潜水艦に備え付けの超小型の艦に乗って陸地に上がる。
    陸地に触れるギリギリのところまで近づいて、[ノータブル]に侵入する。

    潜入は、私1人で行う。
    今回のネロは潜水艦で待機し、基地内の誘導をしてもらう。
    追跡機能の機器も、私の耳に装着している。

    アイランド14

  • その501

    20240218(日)06:07
    潜水艦内は私とネロの2人しか乗っていない。
    陸へ登っていく為の酸素ボンベは、何本か用意はしたが…。

    潜水艦へ流れてくる地図のデータでは、[ノータブル]に1番近い海底の地点まで行き着いた。

    アイランド14

  • その500

    20240217(土)06:27
    そうなれば、私とネロは[サウザンズ]どころか、正規軍からも追放されるだろう。

    残された選択肢は、海しかない。
    海洋も海洋で、デメリットはある。
    潜水艦で向かうので、這い上がるのが困難だ。

    アイランド14

  • その499

    20240217(土)06:23
    万が一撃ち落とされると、作戦が失敗どころでは済まされない。
    『虚像獣を倒す目的』があるから、地上の住人達は被害が及ぶと理解していても耐えてくれる。
    別の目的で無関係の人間に迷惑をかけてしまうのは、彼らの信頼を失う事になる。

    アイランド14