虚構のアイランド
ほぼ毎日2本ずつ更新します。
下からお読みください。
後日まとめて掲載します。
無断転載はおやめください。
記事一覧
その528
20240302(土)06:19[ノータブル]の基地内にいる輝を見つけ出すまでは、ジープどころか車両は使わない。
これはあくまでも、基地外へ脱出する為の道具として利用する。
私が今、必要なのは…。
「ネロ?フロアの図とリンクできてる?」アイランド14
その527
20240302(土)06:14人の気配が消えたと判明した時に、私はジープの真下から離れた。
兵士達から見えないジープの側面に片足を引っ掛けて、まとわりつくようにして降りた。
ジープは窓がなく、運転席に座っていつでも運転できそうだった。
今は使わない。アイランド14
その526
20240301(金)06:24専用の駐車場がある。
ジープはそこに停めるであろう。
停車後に運転手達はゾロゾロ降りる。
人員の輸送メインであるジープは、定期的な点検作業以外はあまりチェックが入らない。
降りたらしばらくは放置だろう。アイランド14
その525
20240301(金)06:20私が張り付いたジープは予想通り、[ノータブル]の裏口ゲートを通過した。
動いている最中は、呼吸も抑える。
排気ガスを吸い込まないようにするのと、物音を立てないようにする為だ。
ジープが停車する場所は、決まっている。アイランド14
その524
20240229(木)09:19私が張り付いたジープの方向は、右を向いていた。
車両専用の道路は、逆走できない。
このジープが停車していた道路は片道でしか進めない。
すなわち、ジープは間近の角を左折して30メートル程走らせて、その角をまた左折すればゲートに辿り着く。アイランド14
その523
20240229(木)09:13私はたまたま待機していたジープの真下に、サッと張り付いた。
近くにある排気口や密着しやすいバッテリー関係のおかげで、汚染と感電の被害に遭いやすくはなっている。
突如決まった作戦だ。
多少の危険には、目を瞑るしかない。アイランド14
その522
20240228(水)06:35裏口ゲートを通過する彼らの身なりは、デフォルトな軍人の象徴でもある迷彩色の帽子と服装を着用していた。
彼らは軍用のジープに乗って、ゲートを入ったり出たりを繰り返している。
ジープの下には上手い事、細身の人間が身を隠せるスペースがある。アイランド14
その521
20240228(水)06:27裏口ゲートは基本的に、正規軍の所属じゃない一般人は入場も退場もできない。
一般人は反対側に位置する正門ゲートから受付を通じてでないと入れない。
その為、裏口ゲートを利用する者は全員が正規軍に関わる人間達であった。アイランド14
その520
20240227(火)06:15埠頭から[ノータブル]の基地までの距離は短い。
走りすぎて息切れする事はない。
パイロット部隊の一員として鍛えられているので、体力には自信があるが。
裏口にはゲートがあった。アイランド14
その519
20240227(火)06:12超小型の艦が完全に見えなくなってから、私は埠頭のセメントを走った。
陸地の中心に向かって。
目指すは[ノース・エリア]の、虚像獣対策の管轄を行う基地[ノータブル]。
侵入の為に、私は裏口を探す。アイランド14