虚構のアイランド


ほぼ毎日2本ずつ更新します。
下からお読みください。


後日まとめて掲載します。

無断転載はおやめください。

記事一覧

  • その538

    20240307(木)13:40
    どうしてこんなに退屈さを感じなければいけないのか。

    答えは明白だった。
    輝は[ノータブル]、それよりも範囲の広い[スロープ・アイランド]の基地内での規則を破ったからである。

    アイランド15

  • その537

    20240307(木)13:04
    ☆☆☆
    一ノ宮輝は現在、[ノータブル]のA棟の2階の個室のベッドの上に、座っていた。
    窓が一切ない個室は、外の状況を把握できない。
    彼は窮屈に過ごしていた。

    アイランド15

  • その536

    20240306(水)06:39
    隊員の探知まで可能とは、依頼した専門家には感謝しかない。

    2人相手は、ちょっと大変だろう。
    これは誘導策を取って、別の棟に侵入しよう。

    私は顔を目元以外をマスクで隠して、『B-18』の出入り口を潜った。

    アイランド14

  • その535

    20240306(水)06:34
    「まずはロッカールームで服に着替えるわ。通行証は…借りるか誘導するか決めるわ。」
    『借りる方がいいんじゃねぇの?』
    「返却を要するし…今のロッカールームの人員は?」
    『2人入ってきたぜ?』

    アイランド14

  • その534

    20240305(火)07:32
    ネロがモニターから拾い上げた情報によると、B棟は主に一般隊員が利用する施設である。
    隊員の数は全体の4分の3である為、施設の規模は大きかった。
    地上5階建、地下も同様に5階まで及んでいる。

    アイランド14

  • その533

    20240305(火)07:28
    「出入り口は『B-18』という表記になっている?」
    『なってるよ?ただ、この施設に輝はいないぜ?』
    もうB棟の内部全てを調べたのか…と思うだろう。
    これも専門家に頼んで調整してもらったのだ。

    アイランド14

  • その532

    20240304(月)12:19
    白いテープでデカデカと『B-18』と出入り口の真上に貼られていた。
    黒くて厚みのあるプラスチックを使用して。

    白いテープは暗闇でうっすらと光る性質を持つ、特殊なテープだ。

    アイランド14

  • その531

    20240304(月)12:14
    『うん。今燃華はジープの格納庫に入ってるよ。基地内のB棟の出入り口付近に、ロッカールームがあるぜ?』
    ネロからの情報だ。
    彼が言った通り、停めたジープから4、5台の停車できるスペースと道路を挟んだ向かいに、施設の出入り口があった。

    アイランド14

  • その530

    20240303(日)06:26
    ネロには潜水艦内の、コンピュータが内蔵された操縦室にて、[ノータブル]の基地のフロアを案内してもらう。
    ハッキングの技術も駆使して、私の位置情報や地図では把握できない秘密のデータまでもが、操縦室の防水モニターで確認できるようにした。
    一応、これを専門とする人間に協力してもらったが。(朋美ではない)

    アイランド14

  • その529

    20240303(日)06:17
    現場の状況確認だった。
    小型の紙の案内図も、入手している。
    しかし、これだけでは輝を探し出すのは、到底難しい。

    紙では示せない情報が必要なんだ。

    アイランド14