虚構のアイランド


ほぼ毎日2本ずつ更新します。
下からお読みください。


後日まとめて掲載します。

無断転載はおやめください。

記事一覧

  • その648

    20240503(金)08:24
    「曲がり角があるから曲がるわ。階段か非常口に近い場所はわかるかしら?」
    『うーん。曲がって直進して突き当たりの所に、階段ならあるぜ?』
    「わかったわ。…輝さん、いいですね?」
    「通気口内では把握しずらいので、今は任せます。」

    アイランド17

  • その647

    20240502(木)11:10
    ネロが慌てて叫んだけど、彼の見ているデータが一致しているのがわかっていたので、さほど驚かなかった。

    『行き止まり』は完全な『行き止まり』ではなかった。
    曲がり角さえあれば、道は残されている。

    アイランド17

  • その646

    20240502(木)10:13
    通路内は肘と脚でズルズルと進んでいく感じではあったが、動きにくいとは思わなかった。
    『行き止まり』までは、今の体勢で問題なく進めた。

    『燃華!《行き止まり》だ!』
    「私もライトを点灯させているから、見えてるわ。」

    アイランド17

  • その645

    20240501(水)08:11
    「きちんと誘導しますので、と連絡が入っただけですので…。」
    「通気口自体、一般の隊員は侵入しませんから。」
    「それもそうですね。」
    輝本人も、今通っている通路が異質なのには自覚していた。

    アイランド17

  • その644

    20240501(水)08:06
    「どうしたんです?」
    後ろから輝の声がした。
    先導は私なのだから、輝が後方にいるのは当然なのだ。

    輝にネロを明かすと約束したが、今はまだ早い。
    私は適当に誤魔化した。

    アイランド17

  • その643

    20240430(火)07:33
    「バグは無視して?私達が今いるフロアには必ず、行き止まりがあるわ。
    それを教えてくれる?」
    『わ、わ、わかった!まずは進んでくれよ!』
    相当、慌てているな…。
    一刻も早く動かないと、ネロが先に倒れかねない。

    アイランド17

  • その642

    20240430(火)07:19
    普通にフロア内の部屋や通路を歩いていたなら、彼も怯えなかったはず。
    …通気口内までは、流石に網羅できなかったかな。
    まあ、[ノータブル]の基地全体まで提供してくれた事には、喜ばないと。

    アイランド17

  • その641

    20240429(月)10:58
    「大丈夫。今個室を出たわ。」
    『ふぇっ!?燃華達の表示が…変…!』
    「バグが起きてるの?」
    『そうなんだよ!俺1人だから、どう対処したらいいかわかんねぇよ!』

    バグか…。
    ネロは潜水艦で[ノータブル]の基地内部を見ているから…。

    アイランド17

  • その640

    20240429(月)10:49
    『燃華?もういいか?』
    無線機から、ネロの声が聞こえてきた。
    そろそろ、例の個室から移動しなければならないだろう。

    私は通気口からの狭い通路を少し進んだ所で、ネロと話した。

    アイランド17

  • その639

    20240428(日)12:20
    輝は頼もしい事を言ってくれた。

    よくよく考えてみれば、[ノータブル]も正規軍の基地の一部である。
    鍛え上げた強靭な軍人となった者でしか、配属されない。

    そういう意味では、彼の体力の心配はないだろう。

    アイランド17