虚構のアイランド


ほぼ毎日2本ずつ更新します。
下からお読みください。


後日まとめて掲載します。

無断転載はおやめください。

記事一覧

  • その658

    20240508(水)07:33
    私が降りた後に、輝が降りる。
    支えなど必要なかった。
    輝もケガを防ぐ着地の仕方をしっているからだ。
    そこに問題点はない。

    予想通り、部屋には誰もいない。

    アイランド17

  • その657

    20240507(火)05:52
    通気口なんて滅多に掃除しないからだろう。
    私はそう捉える事にした。

    捻挫を回避する為にクッション材が欲しいところだが、贅沢は言ってられない。
    平らな床の上へ、着地した。

    アイランド17

  • その656

    20240507(火)05:48
    突き当たりの真下の部屋へ降りるのに、もう一度ピッキング作業で蓋の鍵を開けた。
    蓋は下へぶら下がった。

    キィ、と年季の入った音がした。
    [ノータブル]の基地が設立されて、10年しか経っていないのに。

    アイランド17

  • その655

    20240506(月)13:37
    これを輝にまで強要するのは厳しい。
    一隊員なのだから、不可能ではないかもしれないが…。
    危険を減らす努力はしなければ。

    なので、B棟の格納庫にてジープを拾って走らせるしかない。

    アイランド17

  • その654

    20240506(月)13:33
    借用の手続きとは、軍用車を乗りこなす事である。

    最初の潜入時は手ぶらの状態であった為に、危ないけど車の下にへばり付いてから基地内に入った。
    タイヤが大きく、下に隙間ができていたから。

    アイランド17

  • その653

    20240505(日)08:29
    「一度ここを降りましょう。監視カメラが気になりますが、素早く出られれば見過ごすはずです。」
    「わかりました。階段があればそれを利用するのですね。」
    「そうです。階段を降りて、B棟に向かいましょう。借用の手続きは済ませてありますから。」

    アイランド17

  • その652

    20240505(日)08:23
    暗いと判断つくのならば、現在この部屋は…。

    「輝さん、他の隊員達は…。」
    「全員が業務に当たっています。個室で休んでいる人間はいないでしょう。」

    誰もいない。
    それを確信した瞬間だった。

    アイランド17

  • その651

    20240504(土)07:38
    格子状の隙間から下を覗く。
    輝と『再会』した時と同じ個室の床が広がっていた。
    ただし、色味は濃さを増していた。
    濃さを増す程、黒っぽい色へと変わっていく。
    つまり、暗い印象を受ける。

    アイランド17

  • その650

    20240504(土)07:34
    通気口内の狭い通路には、私と輝の2人しかいない。
    なので、突然のトラブルの類いは一切なかった。

    突き当たりの所まで辿り着いた。
    私と輝との間に、格子状の蓋があった。

    アイランド17

  • その649

    20240503(金)08:26
    輝は素直に折れた。

    左に曲がって、そのまま突き当たりまで直進した。
    通気口の蓋に引っかからないか不安だったが、幸い通過したどの蓋もロックがかかっていた。
    誤って落下しなくて済んだ。

    アイランド17