虚構のアイランド


ほぼ毎日2本ずつ更新します。
下からお読みください。


後日まとめて掲載します。

無断転載はおやめください。

記事一覧

  • その668

    20240513(月)13:32
    私達はお互いに、『誰かに見つかると酷い処分を受けてしまいかねないコンビ』だった。

    輝の個室では脚立があったが、今回は高さを満たしてくれる台がない。
    通気口の蓋に、手が届かない。

    アイランド17

  • その667

    20240512(日)07:28
    通気口内の通路を渡っていた最中、上から他の個室を覗いたりしたが、輝の個室以外は総じて暗かった。
    ほとんどが業務で出払っている。
    業務中に個室内で待機しているというには、おそらく軽い処分でも受けているはず。

    アイランド17

  • その666

    20240512(日)07:23
    硬そうなドアは利用しない。
    利用するのは、もっぱら通気口のみ。

    私は輝を連れ出そうとする『侵入者』であり、輝もまた、何かしらの縁であの個室にいた。
    きっと、事情があって個室内で待機していたのだろう。

    アイランド17

  • その665

    20240511(土)06:26
    彼は階段の方へ戻って行った。
    ところが、段差を登り詰める行為はしなかった。

    私達が降りてきた階段は、1階よりも下に道はなかった。
    両開きの鉄製のドアがそびえ立つだけ。

    アイランド17

  • その664

    20240511(土)06:22
    「連絡通路の上にも、通気口はあったんだ。
    息苦しくなるけど、これを活用しよう。」
    「ですが個室内と違って、人気があります。閑散としているとはいっても…。」
    「こちらに来てください。」
    輝はそう言って、突然歩き出した。

    アイランド17

  • その663

    20240510(金)07:37
    「1階まで降りたけど、B棟に向えそうなルートはないかしら。」
    『うーん。俺の候補だと3つぐらいしかねぇよ。1つは燃華が通ってきたルートだし…。』
    「…そうだ!」
    後ろで輝が活きのいい声を出した。
    何か閃いたに違いない。

    アイランド17

  • その662

    20240510(金)07:09
    あまりにも人気が少なすぎて、逆に不安になった。
    これは好都合と決め込んで通過すると、罠に引っかかるかもしれない。

    私はネロに1階のフロアを調べてもらうように頼んだ。

    アイランド17

  • その661

    20240509(木)15:13
    何故着用していたのかは謎ではあったが、いざという時の対策でも考えていたのだろうと、私は勝手にそう思った。
    他の隊員達は業務に当たっているのだし。

    A棟の1階の通路は、閑散としていた。

    アイランド17

  • その660

    20240509(木)13:30
    階段にはそのまま、素早く降りた。

    私と輝の格好について疑問が残るだろうが、私は変装した[ノータブル]の隊員になっているし、輝も個室内にいたのにも関わらず、制服を着用していた。

    アイランド17

  • その659

    20240508(水)07:36
    これは好都合だ。
    今着地した個室には、特殊なセキュリティは施されていない。
    変わった操作をしなくても、自動ドアは開いた。

    通路に出てすぐに、階段が目についた。

    アイランド17