虚構のアイランド


ほぼ毎日2本ずつ更新します。
下からお読みください。


後日まとめて掲載します。

無断転載はおやめください。

記事一覧

  • その718

    20240608(土)07:06
    私が深く話さなくても、次の展開を予測できている。
    まあ、真実を告げるのは私の役目に変わりないが。

    「『ジュークボックス』で店主は、綺麗な音色を奏でる音楽を流してくれました。
    その時に初めて、例の女性デュオを知ったのです。」

    アイランド18

  • その717

    20240608(土)07:02
    「『ジュークボックス』をきっかけに、話が進んでいった感じ、でしょうか?」
    そうです、と私は答えた。

    輝は、会話のやり取りに慣れている。
    アイドルグループの一員だった影響で、相当コミュニケーション力を磨いてきているんだ。

    アイランド18

  • その716

    20240607(金)12:25
    「古い、ジュークボックスがあったんです。
    最初は何も知らなくて、首を傾げながら観察をしていました。」
    「オーナーに不審がられませんでした?」
    「オーナー…店主には声をかけられましたよ。その時に『ジュークボックス』という名前を知りまして。」

    アイランド18

  • その715

    20240606(木)12:32
    そう、輝が今尋ねてきたのが、私が語りだす本題なんだ。
    今までの私の過去を振り返ると、どうも『アーティスト』どころか『音楽』との接点がなさすぎるんだ。
    なので、もう少し私が打ち明けていかないと、彼も混乱するだろう。

    アイランド18

  • その714

    20240605(水)19:39
    「真面目ですね…。」
    「流石に未成年ですから、お酒は飲めませんでしたし。カフェには沢山の本がありましたので…。」
    「なるほど。ですが、これと[Salty Sugar]と何の関係があるのですか?」

    アイランド18

  • その713

    20240604(火)06:17
    貴重な女性兵士という特色以外、一般的な兵士となんら変わらない私なのだから。

    「休養時の楽しみ、私は基地内のカフェにてジュースを飲みながら、読書をする事でした。
    新しい知識を得るのに、興味があったのです。」

    アイランド18

  • その712

    20240604(火)06:14
    私と輝は、[5秒前]のファンとメンバーの関係である。
    同時に、伝説の女性デュオ[Salty Sugar]を知っている数少ない若者でもある。

    『ネロ』の名前は出さないけど、私の過去ぐらいなら、大したことはない。

    アイランド18

  • その711

    20240603(月)14:36
    ただ単に『会う』だけで終わり、それ以上の行動は起こせない。
    1にわかファンの私だけならともかく、ネロの心までは晴れない。
    一生、ウジウジ悲しい表情で悩んでいることだろう。

    だから、連れ出す決心をした。

    アイランド18

  • その710

    20240603(月)14:33
    どうしても、自分自身の想いが譲れないのならば、ネガティヴな意見に惑わされてはいけない。
    批評、批判は覚悟の上で、成功を収めるにはそれなりの思考や工夫を凝らなくてはならない。

    『輝に会う』だけなら、面会のみで済むであろう。

    アイランド18

  • その709

    20240602(日)05:54
    表舞台の議論者の意見は、あくまでも参考程度には留めておいて。

    [ノータブル]の1隊員として所属している輝を連れ出す行為。
    一部の人間からは、批判の声があがるだろう。

    アイランド18