虚構のアイランド


ほぼ毎日2本ずつ更新します。
下からお読みください。


後日まとめて掲載します。

無断転載はおやめください。

記事一覧

  • その728

    20240613(木)13:15
    緊急会見で周りの人間がきっちり着用している礼服。
    今、私達がどこにいるのか知れば、それだけでも答えになる。

    [ノータブル]の制服だ。
    兵士達の集団がここまで押し寄せてきている。

    アイランド19

  • その727

    20240613(木)13:11
    格納庫内への出入り口を出て左側に、沢山の人が押し寄せていた。
    どの人間も全員、同じ制服を着こなしていた。
    どこの所属の制服なのかも、私には見覚えがあった。

    アイランド19

  • その726

    20240612(水)06:02
    出入り口すぐのB棟の個室にも、出入り口までの僅かな距離の通路にも、人気がなかった。
    いや、[ノータブル]の基地の施設内に潜入してから今まで、人の通過が数える程しか、目撃しなかった。

    その真相が、今、明らかになった。

    アイランド19

  • その725

    20240612(水)05:58
    ★★★
    通気口から少し覗いただけで、気配を感じられない事はない。
    ピリピリとした空気は、漂っていた。
    誰もいなさそうなのに、ただならぬ雰囲気を感じ取っていた私達は、早く脱出したかった。

    アイランド19

  • その724

    20240611(火)07:28
    私も輝も鍛え抜かれた戦士だ。
    着地の失敗でモタモタしない。

    着地して個室から出て、直近の出入り口から格納庫へ移った。

    格納庫内のグレーの地面に足をつけて数歩駆け出した所で…銃声が鳴った。

    アイランド18

  • その723

    20240611(火)07:25
    突き当たり手前の格子状の蓋を開ける。

    直前に人気がない事を確認してから、開かれた蓋を下にぶら下げた。
    平らな床である為、着地の際にしゃがみながら地面に足をつければ、捻れる心配はない。

    アイランド18

  • その722

    20240610(月)19:28
    ちょっとした小話は置いといて…。

    ネロの案内だと、私達はB棟の格納庫近くの出入り口まで迫ってきたと、報告があった。
    通気口内で辿るには限界があるから、突き当たりの所で降りて…出入り口を通ってジープに乗ろう。

    アイランド18

  • その721

    20240610(月)11:10
    ごめんなさい、と輝は軽く謝った。
    そんな…私から振った内容なのに…。

    でも、話す前よりも自分の心のつっかかりは取れたかな、と思っている。
    これだけでも、ひと安心だ。

    アイランド18

  • その720

    20240609(日)07:28
    「12歳の頃でしたね。」
    「自分は…まだ1ケタの頃に知りましたね。きっかけは…まあ、親戚の人からのプレゼントでした。」
    「とても優しいご親戚の方だったんですね?」
    「あまり記憶にないんですけど…。」

    アイランド18

  • その719

    20240609(日)07:23
    「[Salty Sugar]を、ですね?」
    コクリ、と私は頷いた。
    輝が言葉を発するまでは、誰もお喋りをしなかった。

    「訓練兵時代となりますと、10代前半でしょうか?」

    アイランド18