虚構のアイランド


ほぼ毎日2本ずつ更新します。
下からお読みください。


後日まとめて掲載します。

無断転載はおやめください。

記事一覧

  • その818

    20240725(木)09:14
    【イズミル】のコックピット内で、ボーデンは簡単な操作をする。
    [サウザンズ]の司令室に、通信が繋がった。

    『こちらボーデン、ネロ・アマリーノの潜水艦を捕獲した。直ちに引き上げを要請する。』
    『了解した。早速そちらに飛ばそう。座標を指定してくれ。』

    ☆『虚構のアイランド・2』へ続く☆

    アイランド20

  • その817

    20240725(木)09:09
    『この艦に損傷はない。彼は無事だ。
    俺は司令室に報告する。引き上げ隊が来るまではここで待機だ。』
    『『了解!』』

    リーダー格の指示に、部隊の人間は快く返事した。

    アイランド20

  • その816

    20240725(木)09:07
    『ネロ!ネロ!』
    『おい!返事をしろ!ネロ!』

    アージンとラウトが、しつこく呼びかけた。
    反応は、なかった。

    ボーデン機の【イズミル】が、他の2体の間に入った。

    アイランド20

  • その815

    20240725(木)09:04
    最後にボーデンが発言した。

    「は、はは…。よかった…。」
    ネロはホッとして、身体の力が抜けた。
    膝をついた後、右側にゆっくりと倒れた。
    【ペンタグラム】パイロット部隊の最年少は瞼を閉じて、眠りについた。

    アイランド20

  • その814

    20240725(木)09:00
    リーダー格のボーデン以外の人物も、ネロは特定できた。

    「ラウトと、アージン…?」
    『今は我々パイロット部隊しか、お前を取り囲む者はいない。大丈夫だ。』

    アイランド20

  • その813

    20240725(木)08:58
    『お前にはこの機体がわからねぇのか!?』

    ネロに対する叱責も聞こえてきた。
    正面モニターに、彼は目を向ける。

    「水陸両用の、【イズミル】…?」
    『[サウザンズ]はお前の味方だ、ネロ。』

    アイランド20

  • その812

    20240725(木)07:37
    暴走する潜水艦が、動きを止めた。
    操縦席の中で、ネロはハッと目を醒める感覚を味わった。

    両手で握るレバーへの負担が、やわらいだ。
    ネロはゆっくり後ろを向いて、言った。
    「《トクニン》って、まさか…。」

    アイランド20

  • その811

    20240725(木)07:33
    背後に追ってくるロボのパイロットこそが、ロボ達のリーダー格であった。

    『ネロ!ボーデンだ!合言葉は《トクニン》だ!これでわかるか!』
    鼓膜が破れそうなくらい、大きな声で説得した。

    アイランド20

  • その810

    20240724(水)05:05
    潜水艦の背後にも、ロボが1体、追いかけていた。

    ブースターから噴射される多量の泡が、視界を妨げようとする。
    しかし、ロボのコックピット内には地図の座標データがあり、それを参考に尾行していた。

    アイランド20

  • その809

    20240724(水)05:01
    『クソッ!足止めでもしねぇと不可能じゃねえか!』
    『このロボの武装では…潜水艦が破裂するおそれがあるからな…!』
    ミサイルを回避した2体のロボは、潜水艦の両脇を並走した状態である。

    アイランド20