9・協議の日
☆☆☆
どこかの宇宙空間。
木目調のデザインの、茶色の宇宙船がゆっくり移動していた。
「グロス!グロスはいるか!」
船内の通路を忙しなく歩く頭がトカゲ姿の大男。
名をトンケ・スパークスと言う。
土星圏プラドンのHRで、[宇宙犯罪者]の1人であった。
また彼は一団の長でもある。名は[トンケ団]という、長の名前そのままの一団だった。
トンケは一個室にズカズカと入った。
個室の主は、書物を読んでいた。
「ヒッ!いかがなさいましたトンケ様!」
トンケの声がデカいので、小さなトカゲ頭のメガネの男は変な声をあげてしまった。日常的でトンケは気にしなかった。
「クーランからのご指名だ。頼みてえ仕事があるんだとよ。」
「クーラン様が?」
「俺の部屋に行くぞ。まだ回線切ってねぇんだよ。」
「回線は切ってくださいね!誰が聞いているか…ヒィ!?」
トンケは個室の主のグロスに顔を近づけ、鋭い目つきで睨みつけた。
「俺に文句あんのか?」
小心者のグロスは、トカゲ頭の大男に恐怖した。
「いえ、滅相もございません!」
「なら行くぞ。クーランのご指名ならば、なんかあんだろ?」
「…私の推測ですと、ラルク討伐が候補にあがりますね。」
「ほう…ラルクか。」
トンケは歩きながらニヤニヤ笑っていた。グロスは未だ怯えている。
どこかの宇宙空間。
木目調のデザインの、茶色の宇宙船がゆっくり移動していた。
「グロス!グロスはいるか!」
船内の通路を忙しなく歩く頭がトカゲ姿の大男。
名をトンケ・スパークスと言う。
土星圏プラドンのHRで、[宇宙犯罪者]の1人であった。
また彼は一団の長でもある。名は[トンケ団]という、長の名前そのままの一団だった。
トンケは一個室にズカズカと入った。
個室の主は、書物を読んでいた。
「ヒッ!いかがなさいましたトンケ様!」
トンケの声がデカいので、小さなトカゲ頭のメガネの男は変な声をあげてしまった。日常的でトンケは気にしなかった。
「クーランからのご指名だ。頼みてえ仕事があるんだとよ。」
「クーラン様が?」
「俺の部屋に行くぞ。まだ回線切ってねぇんだよ。」
「回線は切ってくださいね!誰が聞いているか…ヒィ!?」
トンケは個室の主のグロスに顔を近づけ、鋭い目つきで睨みつけた。
「俺に文句あんのか?」
小心者のグロスは、トカゲ頭の大男に恐怖した。
「いえ、滅相もございません!」
「なら行くぞ。クーランのご指名ならば、なんかあんだろ?」
「…私の推測ですと、ラルク討伐が候補にあがりますね。」
「ほう…ラルクか。」
トンケは歩きながらニヤニヤ笑っていた。グロスは未だ怯えている。