8・業火の日
☆☆☆
『まずい、この速度にこの道のりは…!』『兄貴?』
和希兄ちゃんの反応がおかしかった。
私も同じ様に地図を再確認した。
「北極へ真っ直ぐに向かってる…?」
『な、新幹線より速くねえか!?』
『自分に有利な方に置きたいって訳か…。』
和希兄ちゃんの言い分に私は納得した。
『どうすんだよ!また同じ手でやられるのかよ!』
「勇希兄ちゃん、はっきり言うけど心理作戦は通用しないわ。きっと他の手よ。」
『アイツは寒さに強いが、俺達は【パスティーユ】に力を借りた普通の人間だ。寿命が縮むのは、俺達の方だ。』
私もつくづく思うよ。宇宙人の能力は便利だなと。
正直嫉妬している。
地球を壊すのに注げる力を、他の方法に利用すれば、平和に繋げれるのに。
今は感傷的になっている暇はない。
マルロは自然の利を生かして暴走を始めるだろう。
HRの能力をフルパワーにさせたら、勝ち目はない。
残された手段は…1つだけ。
私達兄妹で考えた作戦。
「アレックスさんに連絡をつけて、仮想空間を展開しよう?」
『え?』
『アイツ素早いんだろ!?偽物ってすぐにバレるって!』
勇希兄ちゃんはうるさいなぁ。
吠えられても仕方ないのは明らかだけど、状況的に。
「…ダメ元でも展開してもらおう?
北極と南極にはやってくる可能性はあったし。」
『まずい、この速度にこの道のりは…!』『兄貴?』
和希兄ちゃんの反応がおかしかった。
私も同じ様に地図を再確認した。
「北極へ真っ直ぐに向かってる…?」
『な、新幹線より速くねえか!?』
『自分に有利な方に置きたいって訳か…。』
和希兄ちゃんの言い分に私は納得した。
『どうすんだよ!また同じ手でやられるのかよ!』
「勇希兄ちゃん、はっきり言うけど心理作戦は通用しないわ。きっと他の手よ。」
『アイツは寒さに強いが、俺達は【パスティーユ】に力を借りた普通の人間だ。寿命が縮むのは、俺達の方だ。』
私もつくづく思うよ。宇宙人の能力は便利だなと。
正直嫉妬している。
地球を壊すのに注げる力を、他の方法に利用すれば、平和に繋げれるのに。
今は感傷的になっている暇はない。
マルロは自然の利を生かして暴走を始めるだろう。
HRの能力をフルパワーにさせたら、勝ち目はない。
残された手段は…1つだけ。
私達兄妹で考えた作戦。
「アレックスさんに連絡をつけて、仮想空間を展開しよう?」
『え?』
『アイツ素早いんだろ!?偽物ってすぐにバレるって!』
勇希兄ちゃんはうるさいなぁ。
吠えられても仕方ないのは明らかだけど、状況的に。
「…ダメ元でも展開してもらおう?
北極と南極にはやってくる可能性はあったし。」