7・告白の日
★★★
武人兄ちゃんは重傷だった。
HRは人間よりも優れた機能を備えているため、命は取り留めたけど、ベッドの上で横になったままだった。
アレックスさんはしばらく安静にしてほしいとの事で。
当分出撃は不可能。
これはこれで、厳しい戦いを強いるのは目に見えていた。
私達には、兄ちゃんが動けない以外にも、重い内容を突きつけられた。
「君らはもう、帰っていい。」と。
一時帰宅とか軽いものではなく、もう[ラストコア]に来なくていい事。
同時に、武人兄ちゃんと一緒に戦えなくなるという意味も込められていた。兄達は話をほじくり出そうとした。
でも武人兄ちゃんは、『無理』の一点張りだった。
「マルロの言い分は正論や。君らは戦場に行かず、平和な世界で知識や経験を積んだ方がええ。
俺がワガママ過ぎたんや。プロを使ったらええのに、やる気ないからって拒否してな。」
俺の事忘れてくれ、と武人兄ちゃんは顔を背けた。
短気な気性がある勇希兄ちゃんはキレてしまった。
「わかったぜ!もういいんだろ!今すぐ帰ってやるよ!」
和希兄ちゃんは冷静に、だけど冷徹な表情を見せて言った。
「俺は頭の中でも、危険に晒されているのは承知してました。弟や妹が熱中していたから、俺も付き添ってあげたんだ。」
武人兄ちゃんは重傷だった。
HRは人間よりも優れた機能を備えているため、命は取り留めたけど、ベッドの上で横になったままだった。
アレックスさんはしばらく安静にしてほしいとの事で。
当分出撃は不可能。
これはこれで、厳しい戦いを強いるのは目に見えていた。
私達には、兄ちゃんが動けない以外にも、重い内容を突きつけられた。
「君らはもう、帰っていい。」と。
一時帰宅とか軽いものではなく、もう[ラストコア]に来なくていい事。
同時に、武人兄ちゃんと一緒に戦えなくなるという意味も込められていた。兄達は話をほじくり出そうとした。
でも武人兄ちゃんは、『無理』の一点張りだった。
「マルロの言い分は正論や。君らは戦場に行かず、平和な世界で知識や経験を積んだ方がええ。
俺がワガママ過ぎたんや。プロを使ったらええのに、やる気ないからって拒否してな。」
俺の事忘れてくれ、と武人兄ちゃんは顔を背けた。
短気な気性がある勇希兄ちゃんはキレてしまった。
「わかったぜ!もういいんだろ!今すぐ帰ってやるよ!」
和希兄ちゃんは冷静に、だけど冷徹な表情を見せて言った。
「俺は頭の中でも、危険に晒されているのは承知してました。弟や妹が熱中していたから、俺も付き添ってあげたんだ。」