7・告白の日

「そうしてくれれば、こちらも安泰だ。」
マルロは言った後、クーランとの回線を切った。
再び、書物の通読に夢中になった。

(HRの歴史を学んだ所で、何の役にも経たない。禁忌の教訓として受け継がれるだけだ。)

書物の紙をめくる音だけが、唯一の効果音となっていた。
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