7・告白の日

『発進!』

3機のジェット機が急に加速を始め、上空を飛んだ。
私達はレバーを握りしめている。
これまでの戦闘で何回も飛んでいるから、敵を追いかけるのは慣れた。

あとは合体。マルロ本人、【チタン・キュレン】が出るなら、私の【パスティーユ・フラワー】で対抗したい。
「2人とも、私に任せてもらってもいい?」『合体か?』
「マルロは最初、同じ特性を持った者同士で戦いたいって言った。
だから、【フラワー】で対抗したいの。」
『でもダメージキツくなるだろ!』
「【フラワー】にはバリアがあるわ。それに【フラワー】は広範囲攻撃の要になっているから。」
『そうだな…。敵の数が多い。片付けるなら一気にやってしまうといいかもな。』
和希兄ちゃんはモニターの地図を見て推測してくれた。

『未衣子、辛い時は言ってくれよ?形態チェンジして、マルロを思いっきりぶん殴ってやる。』
勇希兄ちゃんはやる気満々だ。右手の拳を左手に当てている。
「大丈夫だよ兄ちゃん達。私はもう怯まないよ。
彼には痛い目を合わせたかった。丸井君の件も含めてね。」
『お前…アイツを?』
「ただの友達だよ!でも、会話をするだけだったのに、とても楽しかったんだ。」
私は丸井君を忘れない。
ほんの少しの日々でも、私を拒まず来てくれた友達を。
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