7・告白の日

私達は輸送機に乗って、コックピットの中で待機していた。
いつでも迎撃体制を取れる準備をしていたんだ。
モニター上の映像には、各地の火炎爆弾の仕掛けが次々と起こしている模様。もちろん、消火装置を搭載したヘリも飛んでいる。

そこに、流れ弾がヘリに衝突したのだった。
いいや、それは『球』と呼んだらいいかもしれない。
白い立方体が、消火装置搭載のヘリを直撃したんだ。

「これは…。」『アイツだな!もう出るぜ!』
『いや待つんだ。』

和希兄ちゃんが止めた。
まあ、出撃許可はまだないので、勝手に出る事はできないけど。
確かに、敵は近づいてきた。
武人兄ちゃんからマルロのHRの名称は、【チタン・キュレン】と教わった。
降下したHRの群れは、【チタン・キュレン】に似ているけど、一部異なる部分があった。

【チタン・キュレン】は頭部に金色の角が生えていた。
ロボ的に言えば付着しているとでも言えばいいのだろうか…。
降下したHRの群れは全て、金色の角はついていない。
だから、マルロの仲間達だと区別できる。

HRの群れはヘリと…火炎爆弾の鎮圧に集中した。
消火作業をしているのに?
HRの群れには、一回り小さいAIの群れが迎撃するようになった。[ラストコア]は世界各地に支部があるんだ。
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