7・告白の日

☆☆☆
「アレックスさん、すごい焼け野原になってますけど…人命大丈夫ですか?」
『比較的生物の少ない地帯を指定している。避難誘導業務は大変だったが、数日かけた作業の成果を祈るばかりだ。』
「無理難題を聞いてくださり、ありがとうございました。」
『いや、むしろこっちが助かった。』
契約更新と計画書を提示してから数日後。
敵のマルロ・ヒーストンの部隊を撲滅する計画は、着々と実行されていった。

西条司令は火炎爆弾の配置と使用の指示を出した。
ジェームズさんは人命の避難誘導を行なった。
アレックスさんは…私達【パスティーユ】の強化装甲の説明を行なった。私達3兄妹は、アレックスさんの説明を聞いた。

『黒川のHRに近づけるよう、柔軟性を重視した。
装甲の素材の配合の割合を変えている。
試運転を実施していないから、この先の話は不確実だが…コックピット以外の部分を再構築できるかもしれないんだ。
だが、この話はまだ信用するな。』
『再構築…?』
『面白い効果と言えば…そうだな…。
切断された手足が復活するとか、だろうな。
あまり期待するな。なるべく切断無しで帰ってこい。』

機体の改造か…。
コックピット内は変わってないみたいで、特別な訓練は必要なかった。装甲強化がメイン、って言ってたし。
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