7・告白の日

「そうか…。」
私は左手で、頭に巻いた包帯を取っていた。
武人兄ちゃんはその仕草に驚いた。
「まだ、取らんほうがええやろ。」
「大丈夫。ちょっとヘマをしただけだから。傷跡は見えちゃうけど。
今でも私はまた立ち上がれるよ。
あとは兄ちゃん、兄ちゃんが指示を出してくれる?」
武人兄ちゃんは瞳を閉じた。
間をおいて、彼はゆっくり話した。

「わかった。俺の代わりにマルロを倒してくれ。
残念やけど、俺はアレックスから絶対安静と言われてな。
動かれへん状態や。
厳しいけど、王子達やスタッフの皆と協力してやってくれ。
アイツが一番見逃したらあかん。」
武人兄ちゃんだって感じてたんだ。
あの白い人が危ないって。

実際、私も嵌められたんだ。
仕返ししたい気持ちは同じだった。

「うん!約束するね!」
私は笑顔で答えた。

「兄ちゃん、私ももう行くね。…計画を立てようと思うんだ。」
「気を、つけてな。何も出来へんけど…。」
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