7・告白の日

『久しぶりだなぁ。声を聞かなくともわかるぜ?ラルク?』
俺は宇宙船の外に出ていた。まだロボ形態に変身していない。

俺には無数の銃を蓄えている。
戦闘開始の合図はないが、実戦は始まっていた。
宇宙船から動かずに多数の敵を潰した。
小型のHRの群れなら、楽に対処できた。
フェルホーンの軍隊もロボを出撃させていた。
平和主義を唱える星だが、最低限の武力は備えていた。
正当防衛は仕方ない、俺もそう思う。
戦闘は激化していった。
クーランの要塞からビームの光が発射された。

オープンしたばかりの愛嬌市のレジャー施設[天海山ユートピア]の近くに届いた。
俺は猛出力で施設を守ろうとした。
要塞のビームは威力が高く、ロボ形態になった俺は一瞬でボロボロになった。
湾岸付近の高層ビルと背後がぶつかった。衝撃で建物は半壊した。

陸地をみると、まだ逃げ惑う人がたくさんいた。
HR戦に対応できてないんだ、この星は!
俺はなんとか踏ん張った。
クーランは基本、戦いを楽しんでいた。
否定してるようだが、ニヤついた表情で嘘だと見抜ける。
幼少の頃、俺は奴に気に入られて、身体を交えた経験もある。
狂喜に満ちた奴がビームの攻撃を止めるはずはなかった。
回避しないと俺は潰れる。
だがここを離れると、民間人に被害が拡大する。
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