6・暴露の日

手を挙げる者はいなかった。
「よし、これで解散だ。各自持ち場へ戻ってくれ。」
宗太郎の一言で、多くの責任者達は統制制御室を出た。
武人とアレックスも彼らに続けて出ていった。
残ったのは宗太郎とジェームズのみだった。
「黒川に知らせなくていいのか?」
宗太郎から話し始めた。
「俺が兵を集めてる事か?」
ジェームズは宗太郎の意図を理解した。
「今後、クーランの指揮系統以外でも[宇宙犯罪者]は出るだろう…。」
「ハードル高いのは事実さ。興味持つ奴はいるが、あっちの上層部が固くてなあ…。」
「…承認問題か。」
宗太郎とジェームズは兵集めに悩んでいた。
4/29ページ
スキ