6・暴露の日

☆☆☆
【ブラッドガンナー】と【ホーンフレア5th】は、マルロが率いる大群のHR【ヒーストン】を次々と落としていった。
HR能力持ちとは言えど、歴戦を潜り抜けた武人と鍛え抜いたリュート達にとっては、恐る敵ではなかった。

ところが2体共に、通信が入る。[ラストコア]の操縦士だ。
『黒川さん!王子!サレンさん!』
『どうしたんや!攻撃が激しい時に!』
[ラストコア]側の2体のロボは、周りの大勢の敵に苦戦していた。
射出されたAIはあくまでも援護目的で全面的に当てにはできない。戦力比は[ラストコア]側が不利だった。
だが連絡を聞き逃すわけにはいかない。
『子供達と連絡取れますか!?』
『何!?』
『確認するわ!…何これ、通信障害!?』
『何やて!?』
『黒川さん達やリュートには繋がるのに、子供達だけどうして…!』
『…妨害工作しよったな、アイツ。』
武人には張本人が誰なのか、見当がついていた。
『計画立てるのは上手いなホンマ。』
武人はリュートに聞いた。
『王子、サレンちゃん?ほとんど単騎合戦になるけど、捌けるか?』
『貴様、まさか…。』
『大ボスを探そうと思うんや。』
『ですが、どうやって…。』
操縦士が方法を問いただそうとした時。
彼は輸送機のモニターの地図に目を落とした。
『…これは!?』
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