5・酔狂の日

モニターで視認も出来るんだから、当然復活した地図のナビにも赤い点が点滅していた。
でも、ジェット機は動けない。
非常時の酸素ボンベを取り出して背負った。
ジェット機から出て、遠くへ逃げないと。
『大丈夫。あなた達は後で痛めつけてあげる。先に相手したい人が出来たからね。』
相手?先客でもいるの?
すると、モニター映像の敵のロボの周りに、小さな爆発が見られた。

銃弾の火薬から発生する爆発だった。
『和希、勇希、未衣子!無事か?』
『今、回収に急ぎます!』
【ブラッドガンナー】と、下に3機の小型輸送機がやってきた。小魚達はまだ、うじゃうじゃいた。
『黒川さん、助かりました…。』
『はよ回収し!群れは大分まばらになったわ!』
『はい!』
3機の小型輸送機が私達に近づくのは、モニターと地図の光で把握できた。
『ジェット機ごと回収するよ!降ろすのは輸送機に入って少し解体してから、それまで辛抱していてくれ!』
操縦士さんが言った。
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