5・酔狂の日
☆☆☆
赤い小魚の群れは、[ラストコア]のAIと私達【パスティーユ】で落としていた。
本来は合体して戦うが、小魚はジェット機に群がるから、時間の余裕がない。
ジェット機のみで稼働できる小型ミサイルで落とすしかなかった。
3機のジェット機と数機のAIで小魚相手に戦力は十分だが。
通信回線を開いてるから、兄達の文句が聞こえてくる。
『数多すぎんだよ!』
『外来種の繁殖よりもスピードが速いな…。』
私は黙って撃墜に専念していたが、イライラは溜まっていく。
兄妹の中で気性の激しい勇希兄ちゃんが言った。
『とっとと合体して、一気に蹴散らそうぜ!』
『被害は拡大しやすいが、1発で終われそうだしな。』
「でも、合体するにはまず水から出なきゃ…」
『出なくても合体するんだよ!』
私の心配を勇希兄ちゃんが遮った。
だけど合体機能の問題点について学んでいた私は、引き下がらなかった。
「武人兄ちゃんが来るまで待ってよ!」
赤い小魚の群れは、[ラストコア]のAIと私達【パスティーユ】で落としていた。
本来は合体して戦うが、小魚はジェット機に群がるから、時間の余裕がない。
ジェット機のみで稼働できる小型ミサイルで落とすしかなかった。
3機のジェット機と数機のAIで小魚相手に戦力は十分だが。
通信回線を開いてるから、兄達の文句が聞こえてくる。
『数多すぎんだよ!』
『外来種の繁殖よりもスピードが速いな…。』
私は黙って撃墜に専念していたが、イライラは溜まっていく。
兄妹の中で気性の激しい勇希兄ちゃんが言った。
『とっとと合体して、一気に蹴散らそうぜ!』
『被害は拡大しやすいが、1発で終われそうだしな。』
「でも、合体するにはまず水から出なきゃ…」
『出なくても合体するんだよ!』
私の心配を勇希兄ちゃんが遮った。
だけど合体機能の問題点について学んでいた私は、引き下がらなかった。
「武人兄ちゃんが来るまで待ってよ!」