4・暴挙の日

わかったか?と西条司令は私達に返事を求めてきた。
「わかりました。」
「…はい。」「うん。」
2人の兄の返事が重かった。
…私のわがままに付き合わせてしまったからだと思う。
私も戦闘中に言ったらよかったけど、目の前の救済に夢中になりすぎていた。
もっと冷静にならなきゃいけないな。
「よし、今日はここまでだ。ゆっくり休むといい。」
「ご家族には連絡を入れておく。もう2度と変な行動起こすなよ?」
ジェームズさんは携帯を取り出していた。
すでに家の番号は知っている。

私達は武人兄ちゃんと統制制御室を後にした。
疲れと悲しみが混じって、早く眠りたい気分だった。
6/37ページ
スキ