4・暴挙の日

☆☆☆
戦闘から帰ってきたら、私達は怒られた。
特にシャトルの操縦士さんと、ジェームズさんに。
ジェームズさんは別の出張でしばらく空けていて、[ラストコア]本部へ戻って間がなかった。
話を聞いただけで怒りが込み上げてきたんだろう。
それだけ私…の行為は酷いのだった。
あの迷惑なHRを引き入れるとはどういう神経してるんだとか。
勝手な行動を起こすなとか。
地球の危機に繋がるんだぞとか…。

当たりキツいけど、言いたい事はよく伝わってきた。
私達は何も言い返せなかった。
当事者の私なんて、顔を俯いてばかりだった。
同時に、優しさってなんだろうと。
そんな批判の嵐の中で、武人兄ちゃんは私達を庇ってくれた。
「今回の件は俺の責任や。俺がこの子らを先に行かせたからや。同行すべきやったと思う。」
「黒川さんの作戦と同情するのは違いますよ!」
そうだそうだ、と周りの皆さんの声はヒートアップしていた。
兄ちゃんの次の一言が出るまでは。
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