4・暴挙の日

「…話を変える。奴…ヒスロ・インフィはいつ降ろすんだ?」
「奴なら通信で呼び出せる。近くまで来よったらこっちの首が飛びそうだ。」
「お前の操作次第でトラップセンサーを発動できる癖に、よく言うな。」
右手のロッドの底を突きながら、少年マルロはクーランの前から去った。
1人きりになったクーランは、手元のキーボードを触り、モニターの画面を切り替えた。
誰かに連絡を取るために。

「よお、よく寝れたか?」
画面には大男が俯いている様子が見られた。
「お前にいい任務をやろう。お前の欲求を満たすもんで、簡単な奴だ。」
すると大男が顔を上げた…。
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