4・暴挙の日

「いや、もう既に乗ってませんか!?重量が計測されてますよ!」
『すまない。この作戦が終わり次第、我々は飛ぶ。』
シャトルの上部、僅かな平たい所で【ホーンフレア5th】は着地していた。
後部の【ウインドアーチ】は外されていた。
【ウインドアーチ】は遠目で見ると、弓の型をしていた。
『今度は命中補正はきっちりするわ。』
『脳を貫いたのでも見事だサレン。エネルギーは、まだ足りるな。』
『雲が見え隠れしてるのが気ががりだけど、透視能力搭載してるのよ。この【ウインドアーチ】は。』
【ウインドアーチ】の操縦席は弓矢の支点に当たる位置にいた。つまり矢が放たれる隣だ。
『敵は真下から、やや前方にズレているわ。』
『心臓部分ならもう少し離れるか?操縦士!』
「は、はい!」
リュートの呼びかけに操縦士が反応した。
彼も内容は把握していたが、呼ばれるとは思わなかっただろう。
『角度を斜めにできるよう、シャトルを移動してくれまいか?』
『移動?』
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