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ヒスロが暴れ回る島々の上空に、２機の輸送シャトルが止まっていた。
乗っているのは［ラストコア］の一部スタッフのみだったが、休む暇はなかった。
搭載してあるＡＩの管理や、周辺住民の避難誘導の連携等、やる事は沢山あった。
操縦士は常に神経をピリピリさせている。
『操縦士！今ええか？』
ＨＲ形態【ブラッドガンナー】で戦闘にあたっていた武人からの通信だ。
「こちらは…異常ありません。」
『それならよかったわ！どっちかでええから、王子のロボを上に乗せてくれへん？』
「シャトルを台にしてですか？」
『そうや！重量はいけるんやし、王子の提案や。』
「重量は可能ですが、一体何を…うおっ！？」
彼の目の前をロボが素早く通り過ぎたので、操縦士はびっくりした。
通過したのは味方の未衣子達だったのが幸いだった。
「もう少し速度を…。」
『悪いけど、今すぐやらんと大地が壊れるで？王子も覚悟してるから、やったってくれへんか？』