4・暴挙の日

『小細工ばかり卑怯な…正々堂々挑め!ラルク!』
敵のロボの発言から、またあの名前が出てきた。
やっぱり…ラルクは…。

『余計な技は通用せんな…やっぱぶち抜くしかないな。』
『…提案があるのだが。』
王子のロボが手を上げた。
『もう一度、我々に一任してもらえないか?』
『さっきのはしゃあない。多少は失敗もする。何や?』
『サレンが乗る【ウインドアーチ】で矢を放つ。仕留めるなら確実にするのがいいだろう。』
『でもリュート、その間【ホーンフレア5th】は飛べないわ。敵の位置以外に島は見当たらないし…。』
サレンさんの言うように、周りは殆ど海だった。
ところがその問題は、和希兄ちゃんの発言で解決するのだった。
『輸送シャトルは、上に乗れないですか?』
『そうか!』
輸送シャトルは普段から【パスティーユ】のジェット機を乗せる格納庫が存在している。
攻撃に耐える為の耐久力も抜群。
ならばロボを上に乗せるのも大丈夫なのだ。
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