4・暴挙の日

ラルク。
クーランの「自慢の息子」で、11の星を滅ぼした強力な宇宙犯罪者。
ヒスロにとって、伝説の奴だと思っていた。
何故なら、今までの人生で1度も出会えなかったから。
粉々に粉砕するように星を滅ぼした彼は、相手の生物の顔を全く覚えてないのだ。
既に砂みたいな屑にしてしまうから。
伝説の奴に会える…ヒスロの胸は高鳴った。

クーランの遠隔操作により、ヒスロを縛り付けていた鎖は全て引きちぎられた。
彼はすぐにHR形態と変貌させ、力を解放した。
石室は完全に崩壊した。
それを気にせず、ヒスロは宇宙へ飛んでいった。
数秒で巨人の男の姿はなかった。
13/37ページ
スキ