3・糾弾の日

『うわあああああ!』
エストは叫んだ。それは断末魔のようで。
糸からサイコロが実り、サイコロから電撃が放たれた。
痺れで麻痺させる様な攻撃だが、エストは声で抵抗する。
声の威力は今までの攻撃よりも強力だった。
しかし、エストの抵抗も虚しく、彼の敗北で終わった。

ロボの手のひらぐらいの小さなサイコロが、【ティア・ルーチン】の胸の中心を刺した。
そこはHRの『心臓』の機能があった。
そこを突いて抉ると…HRは機能停止してしまう。

停止した【ティア・ルーチン】は力が抜けていき、関節部からオイルを溢し。
電気が起爆剤となり、爆発した。
武人の指示以降、ある程度距離をとっていた【パスティーユ】。
【フラワー】のバリアもあってか、ダメージは軽く済んだ。
隣には【ブラッドガンナー】が空中に浮いていた。
もちろん【パスティーユ】も浮いていた。
大爆発の惨状を、2体のロボは見守るしかなかった…。
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