3・糾弾の日
☆☆☆
【ティア・ルーチン】の周りにすっぽり収まる位の円が刻まれていた。
エストはそれを知らなかった。
彼の目には見えなかったからだ。
嵌められたと知ったのは、【パスティーユ・フラワー】の手を取ろうとした時だった。
刻まれていた円が光り出した。
それからの動きは速かった。
円の溝から幾多の光の糸が、植物のツルのようにメキメキと生えてきた。
糸は全て、【ティア・ルーチン】の胴体を絡めてしまった。
その時間、わずか数秒。
一瞬の動作に、【パスティーユ】は動けなかった。
エストはもがき足掻くが、糸を解く術を知らない彼は、何も出来なかった。
ようやく、【ブラッドガンナー】の姿が見えた。
『下がるんや!【フラワー】!』
武人は指示した後に、右手の銃で雁字搦めの【ティア・ルーチン】を撃った。
咄嗟の判断でダメージは与えられなかったが。
【パスティーユ・フラワー】はすぐに後ろへ下がったが、エストの奇声の余波を受けた。
【ティア・ルーチン】の周りにすっぽり収まる位の円が刻まれていた。
エストはそれを知らなかった。
彼の目には見えなかったからだ。
嵌められたと知ったのは、【パスティーユ・フラワー】の手を取ろうとした時だった。
刻まれていた円が光り出した。
それからの動きは速かった。
円の溝から幾多の光の糸が、植物のツルのようにメキメキと生えてきた。
糸は全て、【ティア・ルーチン】の胴体を絡めてしまった。
その時間、わずか数秒。
一瞬の動作に、【パスティーユ】は動けなかった。
エストはもがき足掻くが、糸を解く術を知らない彼は、何も出来なかった。
ようやく、【ブラッドガンナー】の姿が見えた。
『下がるんや!【フラワー】!』
武人は指示した後に、右手の銃で雁字搦めの【ティア・ルーチン】を撃った。
咄嗟の判断でダメージは与えられなかったが。
【パスティーユ・フラワー】はすぐに後ろへ下がったが、エストの奇声の余波を受けた。