3・糾弾の日

『僕は、ずっと避けられてた。』
避ける?嫌われるのと同じ意味かな。
『産まれた時から捨てられ、冥王星圏の研究施設をたらい回しにされて…誰も僕を助けようとしなかった。』
酷い。そんな過去が…。
『悲しみのあまり無差別に星を潰したら、クーラン様と出会った。だが僕を信用しなかった。』
敵のロボは話を続ける。
『待ち続けた結果、クーラン様は僕に命じた。ラルクの捕獲を。なのに!僕はラルク以外の敵を相手している!このままでは、僕はまた捨てられてしまう!』
「そんな事…」
『あるさ!あの人は結果にしか拘らないから!僕は…』
「なら、私達が助けるよ。」
『!?』
『おい未衣子!』『どうなってるんだ…。』
兄達は動揺していた。それを無視して続けた。
「貴方は強いよ。だって私達とこんなに戦える。私達のロボは凄い技術を使ってるって言われてるの。それでもこんなにダメージを与えてくれる。」
『そうなのか。』
「だから、自分に自信を持ってよ。」
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