3・糾弾の日

☆☆☆
『何の、つもりだ。』
「どうしてあなたは、何でそんなに泣き叫ぶの!?」
『泣き叫ぶだと…!?僕が…。』
敵のロボは驚いた。
もしかして、泣いている感覚がないんだろうか…。
泣きじゃくる子供の様だと私は思ったけど。
敵の反応に違和感あっても、私は話し合いを続けた。
「だって戦うんだったら、私達に近づくのになぁ、って。」
『僕はラルク以外は…。』
「私達が邪魔だったら落とせばいいだけの事。こちらも装甲がボロボロだけど耐えている。武人兄ちゃんの言うHRだったら、倒せるはずだから。」
私は精一杯、敵のロボに自分の考えを言った。
せめてでもと。
敵のロボが止まった。
正確に言えば、肩の動きが止まった。
『…だったら、教えてやる。』
敵のロボが言った。
覇気が戦闘時よりも収まっていた。
私の問いに応じてくれるんだ。
【パスティーユ・フラワー】も距離を離して着地した。
近づくのだけは、ちょっと様子を見ようとした。
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