3・糾弾の日

その実力はエストも知っていた。
11の星を潰した、最大の犯罪者との噂。
エストが潰した星の数はたった4。
ラルクはエストにとって脅威なる存在だった。
「倒すより楽だろう?心配すんな。運び屋も用意してやるよ。」
さらに褒美もやる、実力も認める。
クーランは響きのいい言葉を並べた。
「僕を認める…?」
「そうさ。お前を俺の軍の一員として、認めてやる。今までは半人前だと思ってたがな。」
「わかりました!今すぐにでも僕は行きます!」
エストは180度回転し、準備しようとした。
「まあ待て。俺の言う事聞いてからだ。地球のどこか攻撃宣言しろ。そしたら奴はくる。」
クーランは忠告した。
エストは気持ちのいい声で、彼に返した。

「いいのか、行かせて。」
エストが部屋を出てすぐに、銀髪の少年が入ってきた。
「要は使いようだ。この機会ぐらいしか、奴は使い道が無いんだよ。」
お前さんの部下にしたら?とクーランは言うが…。
少年は首を横に振った。
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