3・糾弾の日

☆☆☆
敵は【ホルプレス】の集団ではない。
だが武人は次々と撃ち落とす。
糸の巣から出てからまず数体、その合間に糸の巣を破壊。
迎撃はテンポ良くやっていた。
しかし、敵は増えていく。無限に増殖するように。
全てが白いロッドを振って攻撃してきた。
数が増えても、武人は対処した。
魔法のような攻撃を仕掛けるHRに、武人は見覚えがあった。
上を見上げる武人。その先は青空しかないが、彼は叫んだ。
『部下に動いてばっかりさせんと、いい加減出てきたらどうや!?』
誰かが宇宙にでもいるんだろう、と武人は思った。
だが武人の発言は虚しく、何の反応も返らなかった。
【ブラッドガンナー】は武装をチェンジした。
普段の標準型よりもゴツい武装を施した。
両手にミサイルを放つ連射砲。
胸元にも…大砲の銃口が。

『天王星圏スイル、マルロ・ヒーストン!上で眺めてんと降りてきいや!俺の命ごと部下を落とすで!』
武人はまた、空に向けて叫んだ。
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