3・糾弾の日

もちろん本当の事。
嘘はついてないよ。
王子は質問を繰り返した。
「君はなぜ、いじめられているのだ?」
学校が嫌って答えたら、そう聞いてくる人がほとんど。
慣れているので、正直に答えた。
「私のみる夢がおかしい、って口を揃えて言うんだ。同じ夢しか見れないのに。」
「夢?」
「いつも同じ男の人が戦っている夢しか見れなくて…でもみんなはいろんな夢を見るからおかしい、って言うんだ。」
「…待て。同一の夢しか見れないとは…!」

王子が言い終わる前に、大きなサイレンが響き渡った。
もちろん、警報アナウンス付き。
1週間も経たぬうちに、敵がやってきた…。
15/36ページ
スキ