2・復讐の日

もう1人、計器と格闘しているのか。
つまみを回し続けているお兄さんがいた。
この人はオペレーターさんだった。

「情報が拾えました。宇宙からですね。」
「可能性としたら、宇宙船が近くに佇んでいるな…。」
「解析できるか?」
「大丈夫です。読み上げます。」
『敬愛なる地球人よ。
我々は土星圏ニコンの王家・フレアランスの遣いの者である。
貴殿らとは話し合いの場を持ちたくて、ここにやってきた。
貴殿らに危害を加える事はない。
この電波を拾える者、どうか我々を導いてくださらないか。』
以上、オペレーターさんが読み上げた。

「土星圏か…どう見る黒川。」
アレックスさんが武人兄ちゃんに声をかけた。
「【ホルプレス】のような軍団はいそうにないと思うんやけど、一応確認した方がええなぁ。」

【ホルプレス】。実は私達を襲った敵のロボだって、武人兄ちゃんから教わった。
宇宙ではそこまで強くないらしい。
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