2・復讐の日

「共通語は勉強した。うまく伝わればいいが…。」
「構文がしっかり固めていたら理解はしてくれるわ。」
「問題は電波をキャッチできる基地が地球にあればですね。反応が無ければ…引き返すしかありません。」
「武力行使は緊急時以外ご法度だからな…考えても無駄だ。やるしかない。」
コントロールルームの操縦士はある装置を起動させた。
四角い機械の箱。
スピーカーかマイクみたく、上部に網状の穴が開けられていた。
下部には左右に動く針を使用した測定器だ。
音量を測るものだった。

「王子、こちらは準備完了です。いつでもどうぞ。」
「わかった。」
リュートは装置の前に出た。
自身の懐から、小さな板を用意した。
小さな板には、小さな文字が綴られていた。
地球の共通語で使われるアルファベットではなく…象形文字のような文字が刻まれていた。

彼は深呼吸をする。
そして文字を読み上げた。
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