2・復讐の日

リュートが後悔するも、今は緊急事態。
アレックスが運搬用のAIを用意した。
『ロボを回収する。ハッチは開くか?』
「被害は脚部のみ。脱出機能は作動する。」
リュートは【ホーンフレア5th】の胸部のハッチを開いた。
ロボの運搬が終わるまで、リュートはじっとしていた。

【ホーンフレア5th】は無事、建物内に収容された。
リュートは自力で降りた。
サレンとアレックスが彼を迎えてくれた。
「リュート!」と呼んだサレンはすぐに抱きついて、泣いた。

アレックスは負傷した機体を確認していた。
「こちらの部品で補修できるなら、こちらでも出そう。」
サレンはアレックスの方へ振り向いた。
「ええ。できればそれがありがたいです。」
「黒川は穏やかそうに見えるが…琴線に触れると静かにキレる事もあるんだ。」
「アレックスさん、手の震えがすごかったですよ?」
「よくないパターンだが、どちらも失わずにすんだのは幸いだ。」
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