2・復讐の日

「武人さんが接近した所で突くとか…どのみちリスクが高そうですね。」
勇希兄ちゃん、ジェームズさん、和希兄ちゃんと会話が進んだ。
私は黙って戦闘を観ていた。

鈍足になった王子のロボに、武人兄ちゃんの打った弾が被弾!
キィィィと滑る音を立てて、ロボは停止してしまった。
武人兄ちゃんも接近する速度を落とした。
ほとんど兄ちゃんの勝利は確実。
でも、何でこんなにモヤモヤするんだろう。

私達が不安な目で観てる中、武人兄ちゃんが近づくと、王子のロボは槍で胸元を刺そうとした!
それもパワーが足りず、兄ちゃんに槍を掴まれてしまった。

『もう俺の勝ちや。もう降参し?ルールでは1本取ったら勝負が決まんねんから。』
武人兄ちゃんは小型銃を向けたまま降参を促した。
でも王子は諦めが悪かった。
『恥晒しなどいらん!だったら私を撃て!』

その後、空気が重くなった感じがした。
兄ちゃんが放った一言で。
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