2・復讐の日

「すげぇ…空手より動きが速え…。」
「かなり乱射しているけど、弾切れが無いのが不思議だなあ…。」
先に勇希兄ちゃんが、次に和希兄ちゃんが言った。
元軍人のジェームズさんは、
「王子とくれば大体お飾りなんだが…コイツは本物だ。かなり鍛えてきたな。」
相手方を褒めていた。

『【ホルプレス】の連中とやったら、お前は勝てたやろうな?』
『あんな奴らを相手にはしない!私の標的は貴様だけだ!』
『ほう…せやったら、コレはどうや?』

武人兄ちゃんは左手の銃を変えた。
さっきの銃よりも大型の銃。
それを王子のロボ、真正面に放とうとした。
真っ赤で大きな火の球がボォン!と炸裂した。
王子のロボは読み取っていたのか、真っ先に銃口から離れていた。なので火の球に焼かれていない。

しかし、着地をすると。
右脚の関節部分から、電気の光が見えた。
『くっ…!?』
王子のロボは立っていたが、右脚だけ立ち方が変だった。
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