2・復讐の日

小型宇宙船を“目隠し”されたリュートとサレンには、あっという間に移動した感覚だった。
「これでもHR襲撃には手こずるのか…。」
「レーダーは追えないけど、大雑把な点は特定できたかな?私。」
サレンはなるほど、という顔をしていた。

ここは閉鎖しているが船着場になっていた。
4機の無人ヘリは、周りにいなくなっていた。
着場は幾つもあるので、別々の場所に仕舞われたのだ。
先導ヘリのアレックスが小型無線機でリュート達に降りるよう指示した。

小型宇宙船の操縦席は、すぐ横の非常扉で外に出られる。
あとは階段さえつければ、簡単に降りられる。
移動式の階段は[ラストコア]側で用意した。
おかげで、リュート達は基地内に降りられた。
アレックスとリュートは握手を交わした。
ここまでは…何事もなかったのだが。

アレックスの背後に男がやって来た。
彼はご存知の同乗者だったが、リュートは表情を一変してしまった。
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