2・復讐の日

☆☆☆
『許可する。その代わり我々の指示に従ってもらいたい。
まず太平洋という巨大な海へ向かってくれ、指定ポイントは…』
この電波受信後、[フレアランス5]は太平洋の指定ポイントで固定した。
既にヘリが5機程、待ち構えていた。

ようやく通信回線が復帰した。
「私はフレアランス家の5代目後継者、リュート・フレアランス5thだ。受入許可感謝する。」
『私は[ラストコア]技術局長、アレックス・ヘイリーだ。電波情報通り、我が本部の意向に従ってもらう。』
4機のヘリが[フレアランス5]の周りを囲んだ。
宇宙船は大きくて運びづらい。
そこで飛んでるだけのヘリを操縦しているアレックスは、次の指定をした。

『輸送機があれば、そちらを使用して頂きたい。案内するにはサイズが大きすぎる。』
「わかった。サレン、小型宇宙船に私の機体を。」
「了解!」
「本部には私とサレンで行く。皆の者は待機。船だけ隠せ。」
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