2・復讐の日

でも武人兄ちゃんは、
『よう耐えた。乗られへん奴もおるからな。』
と褒めてくれた。

それはさておき、西条司令らは武人兄ちゃんに判断をさせた。
この中で1番宇宙に詳しいのは武人兄ちゃんだからで。
側で私達も、探りを入れるのかな、と考えていた。

「まずは【ホルプレス】共々、HRの奴等と関わってないかチェックや。それを先に電波に乗せや。」
「ああ。そうしよう。確認次第、許可してもいいな。」
「人型やったら余程のことやない限りは、地球を敵視せえへん。もししても防衛線は張れるから大丈夫や。」
私達を見る武人兄ちゃん。
きっと、私達を頼りにしてくれているんだ。
期待に応えなきゃ。

「気に入ったみたいだな。」
「めちゃめちゃ頑張ってくれてる。今までの兵隊さんとは大違いや。」
「…最小限には抑えないとな。期間限定とはいえ、一般人で子供だから。」
アレックスさんは哀しげに言った。
10/36ページ
スキ