14・忘却の日(終)

「ひょっとして、あれは正夢なのかよ…。」
モニターと顔を合わせていた俺の声だ。

俺以外誰も居ない個室だから、問いかけに応じてくれる人はいなかった。
当然ながら、はっきりとした答えは明確にされなかった。

モニターを見つめるのはやめた。
俯いて、腕を伏せて、俺は泣き続けた。
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