13・奪還の日
☆☆☆
『アレックスには子供達を任せといて…。宗太郎、今いけるか?』
武人は[天海号]のブリッジに通信を入れた。
彼は通信手段としての補聴器を装着していた。
脱出時に宇宙へ出た時、持参していた未衣子から受け取っていたのだ。
ロボの指で摘めるサイズの補聴器は、彼の耳につけられた。
外観だけで見ると、【ブラッドガンナー】に装着された補聴器は不安定な状態で固定されていた。
だが補聴器の固定に気を取られてる暇はない。
出港口にへばりついた巨大グモへの迎撃体制に入る方がよっぽど大事だ。
武人が宗太郎に通信を入れたのには、ちゃんとした理由があった。
『黒川!戻らなくてよかったのか?』
『これくらい辛抱できる。調べてもらいたいもんあんねんけど。』
『今緊急事態なんだぞ?』
『それに伴った依頼や。廃墟化した研究所の様子、捉えられるか?』
『…1隻向かわせるがいいか?』
『あのクモは取り押さえとく。ざっくりでかめへんから。』
[天海号]のブリッジで、宗太郎は首を傾げながら、武人の依頼に応えようとした。
研究所と距離の近い宇宙船に探索指示を出した。
武人は通信を止めて、巨大グモへ攻撃を仕掛けられる距離まで詰めていった。
銃が基本の【ブラッドガンナー】の武器は、遠距離用の装備も充実している。
『アレックスには子供達を任せといて…。宗太郎、今いけるか?』
武人は[天海号]のブリッジに通信を入れた。
彼は通信手段としての補聴器を装着していた。
脱出時に宇宙へ出た時、持参していた未衣子から受け取っていたのだ。
ロボの指で摘めるサイズの補聴器は、彼の耳につけられた。
外観だけで見ると、【ブラッドガンナー】に装着された補聴器は不安定な状態で固定されていた。
だが補聴器の固定に気を取られてる暇はない。
出港口にへばりついた巨大グモへの迎撃体制に入る方がよっぽど大事だ。
武人が宗太郎に通信を入れたのには、ちゃんとした理由があった。
『黒川!戻らなくてよかったのか?』
『これくらい辛抱できる。調べてもらいたいもんあんねんけど。』
『今緊急事態なんだぞ?』
『それに伴った依頼や。廃墟化した研究所の様子、捉えられるか?』
『…1隻向かわせるがいいか?』
『あのクモは取り押さえとく。ざっくりでかめへんから。』
[天海号]のブリッジで、宗太郎は首を傾げながら、武人の依頼に応えようとした。
研究所と距離の近い宇宙船に探索指示を出した。
武人は通信を止めて、巨大グモへ攻撃を仕掛けられる距離まで詰めていった。
銃が基本の【ブラッドガンナー】の武器は、遠距離用の装備も充実している。