13・奪還の日
部屋の位置とは真逆の方向へ向いて、【フラワー】で来た道を戻った。
少し進んで行った頃合で、武人兄ちゃんが助言をくれた。
「もう少しスピード上げよう。【スカイ】に変わるんや。」
「兄ちゃん、熱が出るよ?」
「ここまで来たら【ブラッドガンナー】になっても大丈夫や。」
私達は助言を信じ、和希兄ちゃんとバトンタッチした。
【フラワー】が白く光ると武人兄ちゃんが前へジャンプし、彼も目の前で【ブラッドガンナー】に変わっていた。
【スカイ】にチェンジした後、スピードが一気に上昇した。
HR形態の兄ちゃんに、今にもぶつかりそうな勢いで。
【ブラッドガンナー】もそこそこのハイスピードを出せるので、衝突の心配はしなかった。
『お前達だけで来たんか?』
『いえ、ビウスの残存兵達数人が抑えてくれています。』
『無事なん?』
『1人、やられちまってヤバくなってるぜ…。』
『急がな…ゲホッ、ゲホゲホッ!』
兄ちゃんが喋っている最中に、咳き込んだ。
「大丈夫!?」
『…大した事ないで。むせただけや。』
武人兄ちゃんは左腕で口元を拭う仕草をしていた。
【ブラッドガンナー】に口は見当たらないけども。
大声を出すと急にむせる事は多々あるから、今はあえて気にしなかった。
少し進んで行った頃合で、武人兄ちゃんが助言をくれた。
「もう少しスピード上げよう。【スカイ】に変わるんや。」
「兄ちゃん、熱が出るよ?」
「ここまで来たら【ブラッドガンナー】になっても大丈夫や。」
私達は助言を信じ、和希兄ちゃんとバトンタッチした。
【フラワー】が白く光ると武人兄ちゃんが前へジャンプし、彼も目の前で【ブラッドガンナー】に変わっていた。
【スカイ】にチェンジした後、スピードが一気に上昇した。
HR形態の兄ちゃんに、今にもぶつかりそうな勢いで。
【ブラッドガンナー】もそこそこのハイスピードを出せるので、衝突の心配はしなかった。
『お前達だけで来たんか?』
『いえ、ビウスの残存兵達数人が抑えてくれています。』
『無事なん?』
『1人、やられちまってヤバくなってるぜ…。』
『急がな…ゲホッ、ゲホゲホッ!』
兄ちゃんが喋っている最中に、咳き込んだ。
「大丈夫!?」
『…大した事ないで。むせただけや。』
武人兄ちゃんは左腕で口元を拭う仕草をしていた。
【ブラッドガンナー】に口は見当たらないけども。
大声を出すと急にむせる事は多々あるから、今はあえて気にしなかった。