12・潜入の日

『うおりゃあああああ!』
勇希兄ちゃんの威勢と共に、【サニー】の右手の拳が瓦礫の山のガラクタにめり込む。
【サニー】の高温の炎で、ガラクタ達は溶けている。
振り向かず、ガラクタに囲まれながらも、猛スピードで直進する。

やがて、厚い壁?が壊れる大きな音が聞こえた。
扉を突き破ったかもしれないと、私達は確信した。
【サニー】が普通に立てるし、歩行もできた。
ガラクタのような障害物は消えていた。

『中に、入ったのか…?』
「中だと思うけど、真っ暗だなぁ…。」
搬入口の扉の奥は、真っ暗でよくわからなかった。

☆つづく☆
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